「……仕方ねぇーな。俺が付き添ってやるから藤村、思う存分見ろ。平澤は先に灘波と行ってて良いぞ。」 と、実玖ちゃんに言った。 「え、でも……」 実玖ちゃんは戸惑っている。 「大丈夫。30分後に水族館の出口に集合ってことにしようぜ。」 考え込む実玖ちゃん。 私はそんな実玖ちゃんを見て、 「速水君、やっぱり良いよ。私のわがままに速水君に付き合ってもらう訳にはいかないし。」 「遠慮すんな。俺もゆっくり魚とか見たいしさ。」 と、にっこり笑った。