車座(掲示板・雑談)

「それはきっと37℃の」

 カジィ コウ著 (17頁)

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(メガネさん)

私、タイトルって結構重要視してるんですが、良いですね。

なんだか惹かれる上、内容ともちゃんと絡んでいて、気持ちよくなれました。(妙な表現)

私の好みがどうも激しめエンタメ寄りでして、上手い感想が書けるか不安ですが……

雰囲気がなんだか良かったです。
何ていったら良いんでしょう、自分が小説の舞台にワープしたような気になるような、リアルで心地よい描写。

上手いですねえ。『眠りの聲』とはまた違った上手さです、両方素敵です。

しかし、レビューにも書きましたがストーリーにやや引っかかりが。

一人称で進んでいたため思い切り感情移入していたのですが、男性との唐突な進展に、一気に主人公と切り離された感じがしました。

私がお堅いんですかね。最近の若者は思ったより奔放なんでしょうか。

心の距離も、縮まるのがとても早かったのにも引っかかり。

こちらも、前半削って後半に回したら良いんじゃないかな? と感じました。

いや、文句ばっか垂れてますがお上手ですよ。


(トマトマトさん)

おお、なるほど。
ぼくは登場人物に感情移入しないので特に気にならないんですよね。一人称なら尚更ないんですよ。だから「切り離された」と思うこともなく。男性には多いらしいんですが。まあ、物語が女の子目線だし、なんとなく天使キャラに設定するんだろうね無意識に。「女はわからん」みたいな感じで。それで素直に了解する癖があるみたいです。勉強になります。師匠!

後半展開が急速になるからこそ、「おお、絶対男は振り回されるぜ」みたいな。振り回され男はカジィさんの十八番なんですよね。作家の恋愛観に違いない!(笑)


(オサコさん)

カジィさんの作品は、カジィさんの紡ぎだす言葉のリズムが、海辺の風景にとても似合っていて、爽やかで心地よい作品でした。
何の繋がりもない二人の「繋がり」が、儚いようでありながらとても愛おしくて、読後にとても優しい気持ちになれました。