車座(掲示板・雑談)

「ハツコイ☆血肉色」

 えりじうむ著 (33頁)

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(永花ふうさん)

人間の表と裏。

隠し持った思惑の『怖さ』
目的のための優しさ

動かし、動かされる人

それらがとても『面白い』のは、登場人物がとても魅力的だからですね。


思惑の裏にかいま見える孤独や努力さえ

同じ景色を見ていながらも、相手の心に映ることはない。

タイトルの『ハツコイ』の意味も

変えられない、変わらない想いが、また切ない。


『深い』!!

そう思いました。

素晴らしかったです。


(メガネさん)

『ハツコイ☆血肉色』

(何度見てもハツコイがドスコイに見えるんです)

おっぱいに走ったコメディ風味ながらも、作者さん実はとても上手いな、と感じさせてくれる作品。

一人称の視点を交互に変える手法は結構見かけますが、その効果を踏まえたうえで作品に活用している数少ない作品の一つです。

また、ホラーならではのシーンに持っていくまでの間を上手くギャグでつなげているなぁ、という感も。
軽いノリで読み進められる雰囲気に仕上げつつも、その裏では押さえるべきところをしっかりと押さえているように思えました。
ホラー的なシーンに推移するのも自然で、ホラー作品としての印象を残すのも成功しています。

……と色々固いことを言いましたが、推薦理由は純粋に楽しむことができたからです。
非常に読者を意識して書かれているというか、とにかく読者を楽しませようというのが伝わってきます。

こういうサービス精神のある作品、好きです。


(永花ふうさん)

もうひとつ追加したくコメントします。

わたし、別荘に居た『犬』がすごく怖くて(黒くて大きな犬だった)

ラストまで
『犬、いつ出て来るんだろうか(>_<)』
とずっとハラハラしていたんです。

最後まで出て来なかったので、『多分寝てるのだろう、よかった(^-^)』と安心していたのですが

ホラーの感想的には『ここはツッコむところだったのかもしれない』、と改めて感じました。