咄嗟に片手を伸ばすが、その甲斐なく手は空を切った。
「……」
遥か下方に落ちていく武器を目で追って、エナはごくりと喉を上下させた。
情けない体勢のまま、エナは扉の向こう側を覗き込む。
「…………」
目が、合う。
そこには如何にも強そうな体躯を持つ二人組の男。
スーツを着ているがそのシャツの胸元のボタンは筋肉で今にも弾け飛びそうだ。
「ご……ご機嫌いかが……?」
武器が地面に叩きつけられる音が塔内に響く。もしかしたら壊れたかもしれないな、と思いながらエナは顔を引き攣らせ、それでも精一杯の笑顔を作った。
『何をしでかすかわかりませんよ?』
リゼの先ほどの言葉が脳裏を過ぎり、次いでゼルとジストの顔が浮かんだ。
――これ、もしか“しでかし”ちゃった……?
坊主頭に真っ黒なサングラスを身につけた男達は一度顔を見合わせ、脳内で反省会を開く以外に何も出来ないエナを再度見たかと思うと、極上の――真っ白い歯を見せて、にぃ、と笑った。
「……」
遥か下方に落ちていく武器を目で追って、エナはごくりと喉を上下させた。
情けない体勢のまま、エナは扉の向こう側を覗き込む。
「…………」
目が、合う。
そこには如何にも強そうな体躯を持つ二人組の男。
スーツを着ているがそのシャツの胸元のボタンは筋肉で今にも弾け飛びそうだ。
「ご……ご機嫌いかが……?」
武器が地面に叩きつけられる音が塔内に響く。もしかしたら壊れたかもしれないな、と思いながらエナは顔を引き攣らせ、それでも精一杯の笑顔を作った。
『何をしでかすかわかりませんよ?』
リゼの先ほどの言葉が脳裏を過ぎり、次いでゼルとジストの顔が浮かんだ。
――これ、もしか“しでかし”ちゃった……?
坊主頭に真っ黒なサングラスを身につけた男達は一度顔を見合わせ、脳内で反省会を開く以外に何も出来ないエナを再度見たかと思うと、極上の――真っ白い歯を見せて、にぃ、と笑った。

