ステージの端に立っている子に声をかける。
『ねぇ!
ステージ!上がっていい?』
琉羽は乱れた息を整えながらその子に聞く。
「うぁ!?
え?うん、いいけど……ってマジで!?」
その子はたじろぎながら返事をするが、目を丸くして琉羽を見る。
『うん!あ、倉庫の子だ!
またね!』
琉羽は、その子に何となく見覚えがあったから、記憶を辿ると、倉庫のメンバーに、1人。
居た。こんな子。
私は誰もいないステージに走って行った
。
私が出ると、風生達は皆眼を見開きながら私を見ていた。
『ーー琉羽、歌うよ!』
音楽もテンポも無い。
でも、歌いたかった。

