私は、ココアを一口、口に運ぶ。

『……甘い…』



ポツンと呟くと、楼愛は可笑しそうに笑った。



「嫌いなのか?」



『…逆だよ。


大好き』



私はココアを見ながら溢れ出そうな想いを胸にしまいこむ。



「……」



風生は無言でポンポンと頭を撫でて来る。


私は久しぶりに気を抜いた様な気がして、少し進歩したなぁと思った。



でも、






私の心はそう簡単に癒えてはくれない。











その後なんとなく沈黙があった。


「そういえば、もうすぐ文化祭だ。」


良い時に来たね。と、微笑む遊優は不思議そうな私の心を読んでくれた。



「文化祭はお祭りみたいなモノだよ。


存分に楽しめるための学生の息抜きさ」



空祐はニコニコと嬉しそうに遊優の言葉を聞いていた。



『…そんなに楽しいものなの?



文化祭って』



私がそう聞くと、涼雨が勉強させられたヤツにのってた最新型の携帯を見せて来た。



『…文化祭。


学校行事の1つ。高校生は自分達で出し物をする。屋台などのものが並んでいて、客も来る。秋の季節にある』



……Wiki○ediaより。



私は小さく息を漏らした。


出し物って事はお店だよね。



『…楽しそうだね』


琉羽は音符が付きそうな声色で呟いた。


その言葉をその場に居た者は聞き逃さなかった…