私は缶のプルタブを開けようと思ったけど、固くてあかない。



イラっとしてやけくそでガリガリしてたら、隣から手が伸びて来てココアを取った。


『あっ、風生!あげないよ!』



「もらわねぇよ」


風生は呆れた様に言いながらプルタブを開けてくれた。



『ありがと…』


「ん、」


風生はこういう時優しいから少し困ってしまう。



何か親みたいだ。