翔太も疾風も呆然としていたけど、ハッとして私に慌てて携帯を差し出す。


「これ、風生さんからです」



『風生………?』

私は顔を綻ばせながら携帯を受け取った。


『風生?』


「遅い」


風生は不機嫌そうな声を出してた。



『ごめんね。話してた』


「…………今すぐ屋上に来い。翔太か疾風に連れて来てもらえ」


そう早々と言うとブチっと音を立てて切れた携帯を翔太に返すと、2人とも立って屋上に連れて行ってくれた。