「………遊優。」 目の前の男が、誰かの名前らしきモノを呼ぶ。 「お呼びでしょうか?」 クスクスと笑ながら入って来たのは、 綺麗な白髪を左耳当たりで編み込みして大量のピンで止めている紳士的な人。 「………こいつの声」 「うん。見てたよ、聞いてたよ。 確かに綺麗な声だったね。容姿も可愛いし。」 私には意味のわからない会話をしだした2人の目を盗んで部屋を出て行こうとしたら…… 「「どこ行く(んですか?)」」 ギクッ ……… 『か、える!』 そう捨て台詞を吐きながら全速力で走った。