「………うわぁ、何か泣きそうです、俺」
「お前は勝手に泣いとけよ」
場違いな会話を平然とする良輔とコタ。
『コタと良輔も、ありがとう。
逃げたのは……まぁ、ごめん。』
「あれはキレそうだったなー。
…良輔さんが。」
「ボソッと俺がって言うな‼」
馬鹿だこいつ等。
彼等はしらけた目を2人に向けた。
「で、夢羽とは何も無かったの?」
「ん?俺何もしてねぇぞ。
まぁ、あぶねぇから監禁はしたけど。」
「十分してんじゃん」
もう、シリアスな雰囲気は吹き飛ばされギャグ化として来ている。
フッと真剣な表情をする良輔。

