『……本当は、良輔達に助けられた。





楼愛はきっと、一部の記憶、抜けてる。






だって、




お母さんとお父さん、






自分達で組の抗争止めようとしたんだよ。





…私と楼愛に見せない様に、さ。』





夢羽はそっと目を開けて楼愛を見据える。


楼愛は涙を浮かべる。





「じゃぁ、お前は……」




『私は、偶々助けられた。




お母さんとお父さんが撃たれたものの。





私達は助けられた』



夢羽は悲しそうに楼愛を見つめる。





風生達は黙って私達のやりとりを聞く。








『楼愛、真実って隠されてるモンだよね』





夢羽は微笑んで楼愛を見た。