『……はぁぁああ、疲れだぁ』
私がうだうだとしていると、楼愛が寄って来る。
今日は、楼愛とお留守番。
「何だよ。 暇ヒマうっせぇな。
何かするか?」
何だかんだで優しい楼愛。
『んー…… めんどくさい』
「んだこら、おい」
抱き寄せられてグリグリされる。
『いーたーいぃー』
私達は笑い合いながら遊んでいた。
でも、ふと嫌な予感がした。
「……はー。
何か、お前に話したくなった」
『何を?』
「俺の過去」
どくんと胸が跳ねた。
「仲間にしか言わない。
だから、琉羽にも言う」
何故か、初めて
聞きたくないと思った。

