『私が言えた事じゃないけど、絶対に可笑しい‼ だって、聞いた感じ風生、お父さんと話、してないじゃん‼』 まくしたてると、風生は目を見開きながら悲しそうに私を抱き締めた。 「じゃぁっ…… どーしたらいいんだよっ……」 今までの、気迫のある風生じゃなくて、 今にも消えそうな風生。 私は抱き締め返しながら静かに言った。 『……話に行こう? 呼ばれたんでしょ? 私も、行くから。 きちんと、話してみようよ』 肩ら辺でこくんと、頭が動くのが見えた。