「……で、発作で永くないって診断がされたんだ。 それでも、親父は仕事でお袋の最期も来なかった‼」 怒りで声が震えて、大きくなる。 「最期までお袋は、親父の名前を呼び続けてたのに、 来なかった………っ‼ それで、俺の手を握りながら死んだ‼ あいつが許せねぇんだよ‼ お袋を、見捨てたあの、最低な奴が‼」 風生のこんな感情的な所を初めて見た。 そんな姿に胸が締め付けられる。 でも、 それも違うと思う。 『バカ風生‼』 私は、気づいたら叫んでた。