『……風生と、遊優の声だ』


「え?」


楼愛は私の言ってる事を聞くと、耳をすませる。



「………何だ?


怒鳴り声?」




眉間にシワを寄せながら楼愛は立ち上がった。




ちょ、


『下ろしてよ』


「ダメだ、少し我慢しろ」



楼愛に抱きついたまま立ってしまった訳で、抱っこ状態。


……何か、恥ずかしい。



そんな私を無視して楼愛は五月蝿い風生と私の部屋に行った。