『………うぎゅう…』
太陽の眩しさで目を開けた。
「あ、琉羽起きたー?」
ぼーっとしてると、その声にビビってガバッと起き上がった。
『遊優!?』
「うん。
ごめんね、勝手に入っちゃった」
遊優は苦笑しながら私を見てた。
「もう朝だけど、起きる?」
『ぅん…………』
「じゃぁ、風生起こすからリビング行っておいて?」
『解ったあ……』
私は遊優の言葉を聞いてリビングに行った。
「お、琉羽じゃん」
『楼愛!』
リビングには、楼愛が居た。
なんか、最近居なくて久しぶりに見た。
『何してたんだ馬鹿ヤロー!』
「誰がだよ」
ニヤリと笑う楼愛に飛びかかる。
『あー、楼愛ってあったかいね』
「そうか?」
楼愛に抱き締めて貰って、すごく幸せな気分になった。
「〜〜〜〜」
「〜〜〜!?」
「〜〜〜〜‼」
急に怒鳴り声が聞こえる。
ピクっとすると、楼愛は不思議そうに私を見た。
「どーした?」
聞こえないっぽい。
私は昔っから耳が良かった。

