私は空祐の頬をつねりながら目を見て言った。 『陽祐さんは、空祐を庇ったんだよ? それを、陽祐さんのした事を、悔やんでどうすんのよ!? 私は、少なからず陽祐さんを否定している様に思えるよ‼ だって、それ、陽祐さんが空祐を庇って死んだのって、空祐がホントに好きだからでしょ!? だから、陽祐さんの気持ちを無駄にしちゃ… 悪い事にしちゃぁダメだよ‼」 言いたい事を言い切ると、空祐は目から涙を零した。 頬を放すと、ニコッと笑った。 『解った?』 空祐は、フッと笑った。