「………っテッペンとったから、俺等には当然敵も増えた。
抗争してたんだ。
そんで、俺少し気ぃ抜いちまったんだ。
あまりにも弱くて。
そしたら、
俺に突っ込んで来るバイクが居たの、気づかなかったんだ。」
空祐の手の隙間から煌めく一筋の粒を見て、何かを察してしまった。
「陽祐、それに気づいて……
俺庇って、死んだんだよ……っ…
俺庇って、轢かれて血塗れで、息浅かったっ………‼
空祐は持ってきて握り締めてた写真を私に見せた。
金色を超えて黄色い髪の毛。
空祐によく似た顔をしていて、少し空祐より目つきが柔らかい。

