弾き終わって、ぐっと伸びをして椅子から降りると、みんなぽかんとした表情で見ていた。 「お、まえ…世界大会いけんじゃね」 真理斗は目を見開きながら私を凝視した。 『世界大会って……』 お世辞と解っていても、少し照れた。