『ぁ、風生』 上を見上げると、風生が顔をしかめていた。 「さみぃ、行くぞ」 風生はぐいっと私を引っ張ってリビングに向かって行った。 『風生の手って、温かいね』 私は温かい風生の手を握った。 二倍くらいの力で握り返された。 「お前がつめたすぎるんだよ」 風生は少し笑いながらこっちを見てきた。 リビングはやっぱりあったかい。