「んじゃ、行くか」
風生は、寝癖1つない髪をかきあげて起き上がった。
私も、腕から開放されて、すぐにクローゼットに向かった。
黒いスカートに、ロゴT、赤色のパーカーに着替えた。
風生は、ずっとぼーっとしてた。
………てか、居たのか。
風生、女の子だよ?
私だって女の子なのだぞ!?
「…心配するな、さっき来たから、見てない」
まるで心を読まれたみたいに言われた。
「んじゃ、行くぞ」
風生は、羽織っていたパーカーに手を突っ込んで鍵を取り出しながら私の手をとって歩き出す。
『どこに?』
「……着いてからの楽しみってやつだ」
風生はガラにも無い事を言いながら少し笑った。

