「ぉっと、次の人がやってまいりました!
……ぇ…?」
『はぁー、はぁー、』
私は、ステージの皆が並んでいる所に飛び込んで、息を必死に整えていた。
私の登場に、一瞬シーンとなったけど、直ぐにざわつきだす。
「…ぇーと、顔を上げてくれますか?」
司会の人は困惑顔で私を見ていた。
だから、顔を上げた。
「………」
……何でシーンってなるんだよ。
可笑しいでしょ‼
私見てシーンって、ちょっと凹むじゃんか‼
私は1人、ふてくされていた。
「………っきゃーーー‼」
………キィん
耳がキィんってした。
女の人の悲鳴がヤバかった。
何あれ。
耳が割ると、初めて本気で思った。
すると、後ろから伸びて来た手に、引っ張られた。
『ぁ、風生』
「………やっぱ、お前琉羽か…」
風生は呆れた様に溜め息を吐きながら、後ろに一歩下がった。
私も、風生と一緒に一歩下がった。
「……ぁ、さぁ、投票して下さい!」
司会の人、もう少し手際良く進めて行こうよ。
私は何となく司会の人を貶しながら、ぼーっとしていた。

