私の後にステージに来る人は来なかった。
それで、何故か一般人来ちゃったんだよねー…
私はビクビクして風生の服の裾を握っていた。
その手を風生が優しく包んでくれて、少し安心した。
そうこうしているうちも人は入って来て、体育館いっぱいに並べられていた椅子は全て埋め尽くされて立っている人まで出て来た。
そして、一般の人の入場が一通り終わった。
それを見た司会の人はニッコリと営業スマイルをしながら口を大きく開けた。
「さぁ、今年もやって参りました!
ミスターコンテスト!」
……ネーミングまんまだね。
「さぁ、生徒の選ばれしものは着替えてください!」
……何か、めんどくさそう。
その言葉を聞いて、立つ人がちらほらいた。
風生達5人も立った。
……え?
出るんだ。
『頑張ってね』
「お前も出るんだよ」
涼雨は私の頭を優しく撫でながら歩いて行く。
お、何か優しい。
私は涼雨をじーっと目で追った後、また風生達の方に目を向けた。
「お前も着替えるんだ、こい」
『……ぇ、そう来ます?』
私は頬が引き攣るのを感じながらも、風生達におとなしくついていった。

