「サンキュ」
竹内さんはゆっくりと衣服を直すと、悠々とした足取りで校舎の中に入っていった。
それにしても、竹内さん・・・。
私は、竹内さんが出てきた校舎の裏側に続く道をちらりと見る。
昇降口から校門に抜ける道路からは外れた、植え込みが生い茂った場所だ。
あそこには使われなくなった焼却炉があるだけで、あそこに行く用事なんて思いつかない。
竹内さんは、あそこで何をしてたんだろう・・・。
そう思って見ていると、その茂みからもう一人、体の大きな人影が。
制服のズボンを腰履きした、名前は知らないけどちょっと怖そうな先輩だった。
「ひゃぁ」
大股でこちらに歩いてくる先輩を見て、私ははっとした。
先輩のシャツ・・・はだけてるし・・・!
竹内さん、何やってたの?!
もしかして・・・あーんなこととか、こーんなこととか?
「キャー!!」
竹内さんと先輩がイチャイチャしている姿を思わず想像してしまった私は、一人黄色い声を上げた。



