「ぶーちゃんはきっと、美食の国フランス人の末裔なんだよ!」 と答えてみた。 「本当は、お昼時間に2時間くらいかけてゆっくりと食事を味わうところなんだけど。日本に住んでるからそういうわけにも行かず、あれでも急いで食べてるんじゃないかな~」 笑い上戸の恵梨が、ワハハハと笑い出した。 「確かに、色素薄いからありえるかも!」 由奈も笑った。けれどそれは、違うところに反応しての笑いだった。 「ぶーちゃんって呼んでるんだ」 外靴に履き替えながら、由奈が言った。 「ぴったり過ぎて、ヤバイんだけど」