「足がカクッとなって!そしたらね、そういう時ってさ、今までの思い出みたいのが走馬灯のようによぎるんだよ・・・」 「ばんび~」 突然、私を呼ぶ声。 由奈だった。 「部室行って、タオル畳んでこようよ。もう乾いてるだろうから」 え、今?せっかくいいところだったのに・・・ 私の不満をよそに、ぶーちゃんは、微笑んでうなずいた。 「ばんびちゃん、いいよ。行ってらっしゃい」 「ごめんね」 由奈に「今行く!」と言いながら、私は机を片付けた。