「ワオ」
門脇先生が、いたずらっ子のように目を輝かせて、ドアの陰で様子を見ている。
「ケケケ!びっくりした?びっくりした?」
竹内さんも、新入部員が私たちだとは知らされていなかったみたいで。
一目見ると、「なんだ、あんたたちか」という表情を浮かべた。
「部長って、竹内さんなの?」
「だって、一人しかいないから」
気を取り直すと竹内さんは、つけていたイヤフォンを外した。
「じゃ、部内会議やりまーす」
「ちょ、いきなり?」
「他になにか」
「えと・・・英語部っていうのは、主にどんな活動を」
「・・・英語のことを考えながら、帰る」
やっぱ、帰宅部かい!