夢見るゾンビ


お昼が過ぎて教室に戻ってくると、机が大変なことになっていた。

ぶーちゃんと私の机がなぎ倒されて、中のものが全部床に放り出されている。

床に散らばった教科書の上に、ゴミ箱が逆さにして乗っけられていて、中にあったジュースの空き缶とかから色んな色の汁がたれていた。

わー、また派手にやりましたね。

お由奈さまの呪い、こわやこわや。

それでも、ぶーちゃんと一緒だから、そんなに悲しくもない。

むしろ、なんだか楽しい。

二人で

「こわや、こわや」

などと小声で話しながら片付けていたら、それが由奈の癪に障ったみたいだ。

「ちょっと、くっさーいんですけど」

また、由奈がからんできた。