作り笑いを浮かべているけれど、その顔は引きつっていた。
「あの・・・ばんびちゃんって、いつもご飯どこで食べてるの?」
ぶーちゃんに聞かれて私は、一瞬迷った。
あの倉庫は、門脇先生と私の秘密の場所ということになっている。
ぶーちゃんを嫌いになったわけじゃないけど、由奈と友達になったぶーちゃんには、教えられないよ。
「ん・・・適当に、あちこちで」
私ははぐらかした。
突然、久しぶりに話しかけられたから、私の顔も引きつっていたに違いない。
ぶーちゃんはきっと、私がぶーちゃんのことを怒ってると思ったに違いない。
「そ、そうなんだ・・・」
ぶーちゃんは、それ以上話すのをやめた。
ぶーちゃん、なんでそんなこと聞くの?
すぐに、その謎は解けた。
「ば~んびっ」
・・・え?



