お昼になった。

弁当を持って、私はいつもの階段下の倉庫へ行こうとする。

門脇先生が、いつでも使っていいと言ってくれたのだ。

門脇先生は、誰も入ってこないようにと、勝手に鍵までつけてしまった。

一本は門脇先生、もう一本は私が持っている。

先生と私だけの、秘密の場所だ。

いつもは楽しい雰囲気に包まれるはずの教室を後にしようとしたときだった。

「あの、ばんびちゃん」

ぶーちゃんが、話しかけてきた。