夢見るゾンビ


中学のとき、私はずっといじめられていた。

きっかけは、よく覚えていない。

合宿に向かうバスの中で、私が車に酔って吐いてしまった。そんなことだったと思う。

みんなとまた仲良くなりたくて、私はみんなの言いなりになってみた。いじめは止まらなかった。

それならばと、みんなの言うことを聞かないでみた。ますますひどくなった。

先生は見て見ぬふりだった。

お母さんには打ち明けなかった。浩二おじちゃんにも。心配をかけたくなかった。

髪を切って帰った日、とうとうお母さんは私の異変に気づいた。

お母さんは、学校に怒鳴り込んでくれて、それでようやくいじめは収まった。

収まったのは、表面上だけだった。

通りすがりに、「死ね」と言われた。

上履きに、スズメの死骸が入ってた。

トイレに入ると上から水が降ってくるから、傘をさしながら用を足した。

そんな中学校生活が、結局3年間続いた。