恋愛も残らなかった。

両手を顔の上に持ち上げて、照明に透かしてみる。

あたしの未来は、先行き不安ばっかだ。

深々と溜め息をつくと、ごろりと寝返りを打った。

コツッ

手の甲に堅いものがあたる。

「あれ、何だ、これ。」

一人きりなのに、思わず声が出てしまった。

記憶にない箱。

あたしは何気にそれを拾うと中を覗いてみた。

その中には、写真、写真、写真・・・

たくさんの写真が詰め込まれてた。

あたしはソファに座り直すと、それをテーブルに広げた。