涙を拭って飛び出した。

友達が慌ててどこ行くのって叫んでる。

あたしは探した。

もう人はまばらで、二次会か彼女とどっか行ったかわかんないけど探した。

実際会えても何も言えないかもしれないけど、じっとなんてしていられなかった。

結局、あんたはどこにもいなくて。

あたしは友達と校門を出た。

ハラハラ ハラハラ。

情けないあたしの上に、ピンクの花びら。

あたしたちは学校の前で写真を撮った。

泣けないあたしの代わりに、桜が泣いていた。