【短編小話】失 恋

少し離れた席で、あたしはあんたを見送った。

こんなに見つめたのはきっと初めてだ。

周りの女の子が泣き出す中で、あたしは一人顔を上げてた。

泣けないよ。

だってもっと見ていたかった。
瞬きすらできなかった。

真っ直ぐで綺麗な背中。

最後なんだ。

体育館を出た時、あたしは空を仰いだ。