「いくよ?せぇの!」

バッ!と太陽に向かって花束が舞い上がった。

白とピンクの可愛いブーケ。

取る気はなかった。

だけど、お節介な奴があたしをベスポジに連れていく。

新婦の真っ正面。

あたしは新郎新婦の友人代表、独身女子最年長。

これじゃ誰も取れないじゃない。

案の定、みんな退いてく。

「おめでとう!次は絶対柚ちゃんね!」

新婦の比奈が笑った。