俺ら一年が入学してから少し学校生活に慣れてきた頃、
六月後半に体育祭がある。
皆体育祭に向けて
徒競走やら騎馬戦などの練習をしてる。
「やっぱリレーは速い者勝ちだから~…桑音くんやってみない?」
『え?俺?いいけど…。』
只今学級対抗リレーの走者を決めてる最中。
そして足の速い(?)俺が選ばれてしまった。
「んで、女子は美愛ちゃんが一番速いから、いい?」
「OKだよ!」
「じゃあ、桑音くんと美愛ちゃんは放課後グランドに来てね。」
「了解なりー!」
『はいよー。』
リレーの走者は俺と雛菊が選ばれてしまった。
雛菊からバトンを貰う形になる。
違う意味で緊張する…。