「きりーつ、れーい、さよならー」 学校終わりのチャイムが 響くと、私は直行で 塾に行くように なっていた。 いつの間にか、 塾が楽しくなってた。 目的は、勉強なのに。 勉強だけど。 私はそんなことを 思いながら、 短いようで長い 電車で空想を描いていた。 こないだの 出来事を、 思い出していた。 ガタンゴトン 心地よさにつられて 夢の続きを 見てるようだった。