魔法つかいになって憧れのアイドルと××

「あれっ、海里がいない……」



「どっかで遊んでるんじゃないの?

ね~、さっきのイケメンと赤井、まだケンカしてる?もっかい見に行ってみよーか」



「もう、いいってば…」



…あっ、いた。



海里は、通路の端であたしに背を向けてしゃがんでいた。



な~んだ、いるじゃない。



ホッとして、近寄ろうとしたとき…。



通路の角に、黒い影がササッと動くのが見えた。



……えっ?



海里はその黒い物体を、払いのけるようにして叩いたあと、



クルリと後ろを向き、あたしの方に走ってきた。