「じゃ、あんまりコソコソ話しててバレたら大変だからさ。この辺で…」


「うん。…トロロ、ありがとね」


ネクタイに話しかけるのは変な気分だけど、おかしなことばかりが続いてるし、もうあまり気にならなくなってきた。


クローゼットの扉を閉めようとすると、トロロの声がした。


「ユナちゃん、0時になったら僕の魔法はとけちゃうから…それまでに必ずハヤトや他の人に見られない場所に移動してね」


そっか!0時には魔法がとけるんだね…。


「うん、わかった!ありがと、トロロ」


「楽しんでおいでね!」








そしてあたしはクローゼットの扉を


そっと閉めた。


0時までの夢の魔法。


あたし…


ホントにハヤトの彼女になれたんだよね…?