「トロロ…どうしてネクタイに?」


「とりあえず変身しただけ。ここで子犬はややこしーだろ?」


「まあ、そうだけど」


「さすがにここで今、魔法陣を描くわけにはいかないからさ。明日、ハヤトがここを出ていくまで、ここにぶら下がってるよ」


そう言って、ネクタイの姿をしたトロロは、


またハンガーにぶら下がった。









「ねえ…あたし、ホントにハヤトの彼女に…なったの?」


「そうだよ。さっき僕がハヤトの記憶を軽く塗り替えといたから」


そうなんだ!


あたしがハヤトの彼女に……。


嬉しすぎる……。