魔法つかいになって憧れのアイドルと××

「イヤっ……助けてっ!!!大きな目が……」


みんなにも見えてるのか、体育館にいる生徒は震えあがっている。



「みなさん、落ち着いて!!」



校長先生がマイクでみんなに声をかけるけど、みんなパニックになっていて、誰ひとりとして聞いてない。



そのうち数人の生徒が体育館から逃げだそうと、入口を無理やり突破しようとした、



そのとき……!







――ジュワッ、ジュワッ。


ダークネスの黒い部分に触れた生徒のひとりが、蠢く闇の塊の中に、食べられるかのように吸いこまれていった。


「……ひいっ!!」


側にいた生徒が腰を抜かし、その場に座りこむ。



……どうしよう……あたしが


いかなきゃ………。