魔法つかいになって憧れのアイドルと××

「ユナ~!!こっちこっち!!!」


わっ!しまった。


クルリと向きを変えたけど、走ってきたアイに捕まってしまった……。






「ねえねえ、なんか面白いことになってる!今日って休校かな?」



「それどころじゃないよ……なんでこんなことに……」


「昨日ね、放送部の子がネタ探すためにビデオカメラを窓に設置してたらしーのね。そしたら、とんでもないのが撮れちゃって。

ああ~っ、こんなことなら、昨日もっとちゃんとメイクしとくんだった!」


アイは悔しがってるけど、気にするとこ、そこじゃないからっ!!!



「そのデータって…誰が持ってるの?」



「さあ?あたしはさっきそこで質問されただけだから……。

ね~、芸能界にスカウトされちゃったらどーしよ。テレビ局にあたしに対する問い合わせが殺到したりして」



どこまでも前向きなアイ。



その前向きさを、半分でも美雪にわけてあげたいよ……。