「それではこの位置から……あそこまで、浮いたってことですか?」


「そうなのっ!!でも、ミラクル戦士が現れて……あたしを助けてくれて。も~、実物はすごい美少女でしたよ!?

あっ、でもあたしの方がイケてるかも。…カメラさーん、こっちのアングルからお願いします。違うコッチ!!!」


あ………アイ………?



アイはテレビの右方向を向いて、ポーズを取ってる。



な……


なんなの、コレ。







そう思ってると、テレビの右上にテロップが出た。


“実在したミラクル戦士!高校生の特撮か!?”


なんて文字が……。