「僕は、このままだよ。王家の者は、他の悪魔のようにあの姿にならなくても、最大限の力を発揮できるから」


「そうなんだ…」


なんだかそれを聞いて、少し安心した。


なんとなくだけど…


トロロは、このトロロのままでいてほしい気がする。








「じゃ、早いとこまたなにかに変身しなよね」


「うん、そーする」


あたしはトロロに笑いかけると、そのまま1組の教室に急いだ。