「えへへっ!そうかなぁ」


「うん。だけど、もうあんな勝手なこと言うのは、やめてよね」


「へっ?」


「僕とアンリのこと…おもしろがってるでしよ…」


拗ねるように言うトロロが、なんだかかわいい。



「そんなことないよ~お!あっ、あたし石田さんのとこに行かなくちゃ。

…そうだ、トロロ。さっきからずっと人間の姿だけど…力の制御はできてる?」



「ううん。さっきダークネスの命を石田さんに吹きこんだから力を放出できたんだけど…もうすぐタイムリミットがきそうだ」


トロロの体から、どんどん光が溢れだしてる。



「トロロの本当の姿は……アンリと同じで…あんな風に…黒い物体…なの?」