魔法つかいになって憧れのアイドルと××

必死で逃げる…って、逃げてどうなる大きさじゃない。


あたしだって…


負けないっ!


あたしはタンバリンを体の前に構え、呪文を唱える。



「ミラクルソーラー!!」



タンバリンから溢れた光が、アンリの放った稲妻ボールの威力を吸収していく。



…けどっ、


勢いが強すぎる…っ!!






――バシッ!


ボールの勢いに押され、あたしの体は体育館の端までふっ飛び、壁に叩きつけられた。


痛っ……。


「ユナ…トロロ様はどこ?あんたがかくまってることは、わかってるのよ」


アンリ…金色の目玉が、地面を這いずり、コッチへ近づいてくる。