魔法つかいになって憧れのアイドルと××

「…また、子犬に変身したら?」


「うん、そうしようかな…。だけど、その前にやっておきたいことがあるんだ」


トロロはあたしを見て微笑む。


「今日…助けてくれたお礼に、ひとつだけ願いを叶えてあげる」


「えっ、あたしの願いを…?」


なんだかおとぎ話みたいな展開に、まだ信じられないでいるけど、


ホント…なん、だよね!?


「なんでもいいよ。僕、半人前とはいえ、ユナちゃんの願いぐらいなら、お安いご用さ」


トロロは軽くウインクすると、


人差し指を、軽くたてた。