「ううん、いいの」



「ホント…に?」



「うん。あたし、自分で頑張る。ハヤトと知り合いになれただけでも、一歩前進だよね。

トロロが言ってたように、他人任せじゃなくて、自分でやってみる…。

あたし、頑張ってハヤトに気に入られるようにしてみるね!」


「ユナちゃん…」









「おーい、準備できたぞ!こっち来いよ」


そのとき、ハヤトの声がキッチンの方から聞こえてくる。


「行こう!トロロ」


「うん」


あたしとトロロはお互い顔を見合わせ、ニッコリと笑って頷き合った。