魔法つかいになって憧れのアイドルと××

「なにもないって……このスーツケースの中に入っている、5千万は……キミのものかな?」


刑事さんがハヤトの横に置いてある、黒のスーツケースを指さす。



「そうですけど……俺、脅されてたんです……その、ちょっとあまり知られたくない過去があって……」



知られたくない……過去?








「ほう…それは、なにかな」



「すみません、これ以上はここでは話せません」



ハヤトはキッパリとそう言うと、あたしの方をチラッと見た。