魔法つかいになって憧れのアイドルと××

「だいじょーぶ?ちょっと向こうで休んだら?」


あたしの目の前で、ニッコリと微笑むハヤト。


「ハヤト……!!ハヤトこそ、腕……大丈夫?」


自分で止血したのか、腕にはキツく布が巻かれていた。


血で濡れた服を見ただけで、痛々しいよ。


「あぁ、ヘーキ。お姉さんが無事でよかった」


ハヤトはあたしの腰を引きよせ、顔を近づけてくる。







「ちょっ……ちょっと!!!ハヤト、ダメダメダメっ!!!」


ハヤトには、未来のあたしという彼女がいるんだからっ。


「…なんで?」


「なんで……って!」